こんにちは、femifeのカラスです。
- 新人さんが入ってきたけど、どう教えたらいいのかな
- 聞いてくれるのはありがたいけど自分で考えて欲しいんだけど、どうしたらいい?
こんな方へおすすめの内容です
- 新人の考えていることは、意外と指導者とずれていることがある。
- 自己解釈をするタイプには、根拠を確認して答えを待つことが重要。指導者の「待てる」力が求められ、その上で根拠立てて説明をする。
- プライドが高いタイプには、過程を確認し出来ているところを探して共有した上で、より上手くいく方法を伝える。
- 平然と嘘をつくような人については、リスクのあることは任せないことを前提に、上司に相談する!
新人教育は、個人経営のこじんまりとした事業所でなければ、指導者として担当するかそうでなくて業務上接するだけであっても、関わることは多いと思います。
そんな中で、なかなか伝わらないなとか、分かってほしいことはあるけど理解しているのかなとか、心配になることはありますよね。
そんな時に、うまく伝わるポイントや指導者側の考え方をまとめました。
「分かります」の範囲は人それぞれ
新人さんに業務を伝える中で、伝わっているか不安な理由の一つは、理解度の違いがあります。
とある技術に関して、新人さんが「分かります」と答えたら、それは本当に分かっているわけではなくて、新人さんにとっての理解度の中で「分かっている」のです。
あくまで一例ですが、「分かっている」との回答の中にも、以下のような考え方があります。
- 技術手順・根拠・物品・対応を理解し、自分で対応したことがある
- 技術の概要を知っていて、自分で対応したことがある
- 技術の概要を知っているが、自分で対応したことがない
- 技術について聞いたことがある
- なんとなく答えただけ
- 嘘をついた
1〜3については、齟齬の範囲内と捉えられる人は多いかもしれません。
概要の理解度と自己対応の有無の違いがありますが、ある程度分かっていると共通認識することができるとは思います。
4のタイプは、技術について聞いたことがあって自己解釈をしている状態が多いです。
または、全く知らないことではないため、分からないと言えないプライドの高いこともあります。
この理解度をしている人は、自分で考えていることが正しいと思っているので、丁寧な確認が必要です。
その上で、そういうときは「分かる」ではなく、「聞いたことがある」「知ってはいます」と答えるように伝えることをおすすめします。
自分が思っていることを一つ一つ、どこまで理解しているか確認が必要です。
そして、対応注意なのは、5・6の人です。
このタイプの人たちは、危険な行動をする前にどうしたら止められるか注意することが重要です。
ここでは、5・6のような人が当たり前に存在することをまずは知っていただきたいのです。
パターン別の対応
自己解釈するパターン
自分で「こうすべき」「これが答えだ」と考えがちな人への対応をご説明します。
こういうタイプへの声掛けとしては、「どうしてそうしようと思う?」「そうする理由は何?」と、エビデンスを確認することがおすすめです。
自分が間違った理解をしていたことを認識させることが重要ですので、答えが返ってくるまで待つようにしましょう!ここは指導者側が「待てる」力が試されます。
その上で、このタイプは何のためにするのかを重要視することの多い人ですので、「根拠を示し」つつ説明することが、有効なポイントです。
そのためには、指導者自身もなんとなくするわけにはいかないですし、理由の再確認のきっかけにもなります。
プライドが高いパターン
自分は分かっている、間違っていないと考えている人への対応をご説明します。
上記の自己解釈タイプと似ているところはありますが、頭ごなしに否定されるとふてくされる危険性があるのがこのタイプです。
なので、聞き方としては「どうしようと思った?」「手順はどうするの?」と過程を確認することがポイントです。
なぜなら、結果として間違っていても、過程の中であれば褒められるポイントが見つけられるためです。
まず褒められるポイントを探すことは、指導者側の技術です。これは意識して身につけましょう。
「ここまではきちんとできていたね」「これは分かっていて合ってるよ」と肯定的な部分を必ず見つけて言葉にしてください。
その上で、「より上手くいく方法はこうだよ」「こうしたらもっと上手くいく」などと、正しいやり方や内容を説明すると、受け入れやすく理解してくれることが増えると思います。
平然と嘘をつくパターン
これについては、そもそも人として信頼できない存在です。
その人の性格を治すのは指導者一人の力では不可能に近いと思います。
その人の人生で培った経験や考え方が原因なので、数時間・数日でなんとかなるものではありません。
なんとかしようとする労力がもったいないです。
なので、まずは事故やアクシデント・インシデントが起きないように一人ではさせないこと、または絶対に起きないようなことしかさせないことが初期対応としてできることです。
自分と同じ感覚で物事を考えるような人ではないので、被害が出る前に上司に相談しましょう。
- 新人の考えていることは、意外と指導者とずれていることがある。
- 自己解釈をするタイプには、根拠を確認して答えを待つことが重要。指導者の「待てる」力が求められ、その上で根拠立てて説明をする。
- プライドが高いタイプには、過程を確認し出来ているところを探して共有した上で、より上手くいく方法を伝える。
- 平然と嘘をつくような人については、リスクのあることは任せないことを前提に、上司に相談する!
新人さんも指導者さんも、それぞれ人なので価値観や考え方の違いは当然あります。その上で、伝え方や確認の仕方で、少しでもスムーズにコミュニケーションをとっていけたら嬉しいです。ご精読ありがとうございました。