【月残業200時間の経験者が語る】過労死ラインの体調不良と労働環境の一例

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こんにちは、femifeのカラスです。

  • 過労死ラインの残業って聞いたことがあるけど、そんなに働いたらどうなるの?
  • そんなふうに仕事をすることってできるの?

こんな方へおすすめの内容です

この記事のまとめ
  • 過労死ラインの残業とは、約80時間/月以上の残業をしていることを言う。
  • 過労死ラインの残業をしていた時の身体的精神的変化として筆者が感じたのは、眼瞼痙攣・耳鳴り・胃痛。
  • 振り返って、現在定時に帰れることは本当に幸せですし、ストレス耐性が身についたのはいい経験だったと言える。
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過労死ラインの残業とは

残業時間が200時間を経験した筆者のカラスです。

約9か月もの間、月平均残業150時間で過ごしていました。

ちなみに、厚労省では、1ヶ月の残業時間と健康リスクの関係として、45時間:健康被害の発生リスクが生じる、80時間:過労死ライン、100時間:発症・死亡。労災認定者の平均値。と言っています。
つまり、過労死ラインの2倍の時間外労働を何ヶ月もしていたということです。

月残業150時間ってどうやって働くの?と思われるかもしれません。

8:30~17:00:平日通常勤務時間(7.5時間)
17:00~22:00:5時間×22日(平日)=110時間
10:00~18:00(休憩1時間)7時間×8日(土日祝日)56時間

合計156時間/月

日によって多少の差はありますが、このようなスケジュールで仕事をしていたら、あっという間に150時間を超えていました。

ここから分かる通り、土日もほとんど仕事をし、平日は家に寝に帰るような状態でした。

過労死ラインの残業をしていた時の身体的精神的変化

幸いにも筆者カラスは、休職するような状態にはなりませんでしたが、身体症状はありました。また、自分は気付いていないかもしれませんが、精神的にもピリピリしていたでしょう。

  • まぶたの痙攣
  • 耳鳴り
  • 胃痛・腹痛

まぶたの痙攣

一番強い症状は、眼瞼痙攣です。具体的には毎日、1日30回以上まぶたがぴくついていました。

その症状は、最終的に消失するまでは2年近く続いていました。

残業時間が45時間以下になっても、半年以上は毎日けいれんしていました。

耳鳴り

耳鳴りは、高音性の「きーん」「ぴー」という音が毎日、左右どちらかはたは両方の耳から聞こえていました。

頻度は毎日、1日1~5回あり、それほど高頻度ではありませんでした。

胃痛・腹痛

胃痛・腹痛は、週1前後の頻度ではありますが、みぞおちのあたりがキリキリとした鋭痛がありました。

同チームのスタッフは、胃がん検診の結果、胃炎が起きていたと判断されていました。

月残業100時間オーバーが半年以上継続しているチームの様子

そんな状態の私を支えてくださったのは、当組織内の同じチームのスタッフの皆様でした。

管理職を含めてチーム15名のうちほぼ全員が過労死ラインの業務をこなしており、全員同様の状態でした。

もちろん役職や担当業務によって、業務の難易度や内容については異なりますが、それぞれが自分たちの出来ることを必死にしていた状態でした。

業務量は異常でしたが、チームのメンバーには大変恵まれたからこそ、乗り越えられたと痛感しています。頼りがいのある管理職、責任感とリーダーシップのある補佐職、目配り気配り上手な係長職、1~5年目までのスタッフも相互コミュニケーションが取りやすく相談やお願いのしやすい関係性の、とても素晴らしいメンバーでした。

そんなメンバーも、それぞれストレス反応がありました。

めまい、ふらつき、月経不順、胃炎、嘔吐、不眠、体重減少、体重増加、食欲不振、過食、イラつきなど、人によってさまざまです。

保健師らしいことを申し上げますと、少しでもストレス反応がある場合には、休息または必要時受診をおすすめします。

時間外労働過多による産業医との面談では、「ストレスだね~」で終えられましたが。

振り返って、定時に帰れる幸せについて

今は、月平均30時間程度の残業となり、定時で帰る日も多いです。

そんな現状から、あの頃を振り返ってみると、とりあえず何より「休めばよかった」と思います。

もしも、同じような状況の人がいれば、休んでください。

筆者カラスは、幸運にも重い病気にはなりませんでしたが、そのリスクを抱えていたことは間違いありません。同じような状況の人が、病気を発症しないとも限りません。

なので、無理をしないでください。

また、筆者カラスは、先述したようにチームメンバーに恵まれていました。だからこそみんな頑張っているのに私が休んでは、と思っていました。

それがよかったとは思いませんが、あんなにいい人だけの環境で頑張れることも、稀なことだと思います。

結論として少しでもストレス反応があれば、「休んでください」。

ワークライフバランスや働き方改革とはなんだろう、とも思えないくらい多忙な1年間ではありましたが、結果的にはいい経験をしました。

そう今言えるのは、健康に過ごすことが出来ているからこそです。

皆さんも、経験しない方がいいのはもちろん、万が一同じような状況の人がいれば全力で休んだり転職などで環境を変えることをおすすめします。

この記事のまとめ
  • 過労死ラインの残業とは、約80時間/月以上の残業をしていることを言う。
  • 過労死ラインの残業をしていた時の身体的精神的変化として筆者が感じたのは、眼瞼痙攣・耳鳴り・胃痛。
  • 振り返って、現在定時に帰れることは本当に幸せですし、ストレス耐性が身についたのはいい経験だったと言える。
カラス
カラス

ストレス耐性が身についたのはいい経験だったと言えますが、もう二度と経験したくはありません。皆さんも、まず何よりお身体を大事にしてください。

ご精読ありがとうございました。

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